今回はHSK4級の対策についてです。
4級に合格できれば、晴れて初級は卒業です。
中国語の全体像が何となく見えてきて、勉強がだんだんつらくなくなってくるころだと思います。
まだHSK3級に合格していない人もここに書いてある通りに勉強して大丈夫です。ピンインさえ知っていれば、ここに書いてある順番に勉強して4級に合格できます。
中国語ってなに?1度も勉強したことがない・・・という人はまずこちらの記事をどうぞ!

発音の部分を読んで、それをやってから4級対策を始めましょう。
単語と文法の部分はこの記事とかぶっている部分があります。
とむのブログでは無料で中国語相談をしています!気軽に連絡してください!

HSK4級とは
4級のレベルってどんな感じ?という人もいると思うのでまずは公式サイトの紹介を見ましょう。ちなみに、HSKは1級が一番簡単で、級が上がっていく毎に難しくなっていきます。6級が一番難しいです。
中国語を用いて広範囲の話題について会話ができ、中国語を母国語とする相手と比較的流暢にコミュニケーションをとることができる。
HSK:各級の紹介 より引用
また、語彙量の目安は1200語だと書いてあります。
どの記事でも毎回言っていることですが・・・
このホームページの紹介はあてになりません!
4級とっても流ちょうになんか話せませんよ(笑)6級に合格してやっとこれくらいのレベルかもしれません。
HSKは漢字を知らない外国人を対象にしているので、漢字を知っている日本人は実力よりも高い点数が出てしまうんです。
実際に4級を持っているタイ人と会話したことがありますが、そのとき5級を持っていた僕と同じくらいか、それ以上に上手に中国語を話していました。
では実際に4級に合格したらどれくらいの実力かというと・・・
「会話のレベルは幼稚園児レベル。相手の言っていることは書いてもらわないと理解できない。中国語のみでLineやメールのやりとりができるようになってくるころ」
ぼくが4級に合格した時はこんな感じでした。
合格するために必要な勉強
単語
4級の単語の範囲は1200語になっていますが・・・実際は1200語も必要ないです!!!!
1200語覚えきれずに不合格覚悟で試験を受けましたが、なんと244点で余裕合格でした。
受験料を無駄にしたくない!と思って前日は狂ったように1200語暗記しようとしていました(笑)結局全然覚えられませんでしたが。。。
じゃあどれくらい覚えたらいいのか、ですが
3級の範囲の600語を完璧に!
これだけで十分です。完璧に、というのはピンイン、声調、意味のすべてを覚えるということです。
リスニングや作文は3級の単語をしっかり覚えていれば合格できるようになっています。
新HSK1~4級トレーニングブックを使いました。使い方については読解のところで紹介します。
文法
基本的な文法は理解して作文で使えるようにしましょう!
受け身とか使役とかですね。どの文法書にも書いてある、基礎的な部分はすべて使えるようにしてください。
目安としては、第2外国語で1年生の時に習う文法が理解できていれば大丈夫です。
第2外国語のテキストをもっていなくてわからない、という人は中国人とLineしてみて相手の使っている文法がほぼ理解できて、自分も言いたいことが返信できていれば大丈夫です。
例えばですが
「たとえあなたがこのブログが嫌いでも、ぼくはそれでも書き続けるよ」
このような文法はまだ完璧でなくていいです。
そんな文法もあったなぁ、ぐらいでいいです。
基本的な部分を先にマスターする方が大事です。
読解
レベルとしては、ネイティブの送ってくるLineが理解できれば大丈夫です。
あいまいですね(笑)
読解力を測るのは難しいので、ここではぼくが試験までにやったことを紹介します。
やることは一つだけです。
新HSK1~4級単語トレーニングブックの例文を全訳して、知らない単語、知らない文法は調べてすべて書きこんでください。
え、それだけでいいの?と思うかもしれませんが、これ、かなり時間かかりますよ。
1か月くらいかかったような気がします。
こんな感じです。
知らない単語や文法を調べるときに、だんだんとよく出てくる文法が頭に入っていきます。
またこれかよ、ああこの文法ね、という感じになってくればしめたもんです。
どうしてもわからないところがあれば中国語のできる人に聞きましょう。
いなければ僕に聞いてくれても大丈夫ですよ。
1冊すべて理解し終えるころには中国語で重要な文法がだいたい頭にはいるでしょう。
そして、4級に必要な読解力も身についています。
中国語で本を読んだりドラマを見たり、ニュースを見たりなどは今の段階では必要ありません。
この1冊を全訳するだけで大丈夫です。
注意点ですが、わからなかったものを片っ端から覚えようとする必要はないです。
ただ調べるだけでいいです。それでもかなり中国語の力が付きます。
合格奪取!新HSK1〜4級単語トレーニングブック [ 外語教学与研究出版社 ]
作文
ネイティブとLineしたり、中国語でちょっと日記を書いてみたりなどすることをおすすめします。
4級では短文が作れれば十分なので、それほど真剣に作文練習する必要はありません。
それに、作文の半分は並び替えです。
ただ並び替えるだけなので、作文問題というよりは文法問題に近いです。
中国語の自然な語順の感覚があれば大丈夫です。
読解の勉強をする中でそれは身に付きます。
このページから例題をダウンロードできるので一度見てみてください。
リスニング
教科書や参考書のCDを聞きましょう。
聞くときの注意としては、中国語を聞きながら、頭のなかで日本語に訳しましょう。
聞きながらです。
前から訳していきます。一度聞いてから日本語に訳すなんてことはしてはいけません。
リスニングの試験では機械は待ってくれません。1つの文章を聞いてから訳していたら次の文が聞けませんからね。
例えばですが
「我不喜欢他的部落格,因为他写的文章太无聊了。」
「私は、好きじゃない、彼の、ブログ、というのも、彼が書く、文章は、つまらなさすぎる」
これを「私は彼のブログが好きじゃないです。彼が書く文章はつまらなさすぎるからです。」とやってはいけないということです。(こう思われていたら悲しい)
新HSK1~4級単語トレーニングブックのCDを聞くことをおすすめします。
文章は見て大丈夫です。見ながら前から一つづつ訳していきましょう。
文章を見てリスニングの練習になるのか、と思うかもしれませんが、練習になります。
安心してください。
意外と脳は音も聞いています。
このリスニングの練習で単語や文法の知識も頭にはいります。
繰り返しですが、中国語でドラマを見たり、ニュースを見たりなどは今の段階では必要ありません。
試験対策
試験対策ですが、特にする必要はありません。
本当です。ここに書いてあることがしっかりマスターできていれば余裕で合格できます。嘘だと思うなら1度過去問を解いてみてください(笑)
過去問は解いたりしなくていいと言いましたが、一応問題形式の確認はしておきましょう。
急いで解かないと時間は厳しそうだな、とかここでこんな問題が出るんだなぐらいで大丈夫です。
過去問はネットで見られます。
まとめ
まとめると、やることは大きく2つです。
・600語を完璧に!残りの600語はできるだけ覚える
・基本的な文法を完璧にする
本当に使った本は2冊だけ?たくさん買わなくて大丈夫?と思った人、本当に2冊だけで十分です。
1冊をしっかりやって完璧にしましょう。たくさん買ってすべて中途半端にするより1冊をしっかりやった方が力はつきます。この2冊をしっかりやろうと思えば数か月はかかります。
使う本は紹介した本以外でも大丈夫です。自分が気に入ったもの、やる気が出そうなものを使いましょう。
この本を使ったから合格できないとかそういうことはありません。
4級はちゃっちゃと合格して、初級は卒業しちゃいましょう!
合格したら、次の目標は5級ですね!手ごわいですよ~。
5級、6級についてはこちら!


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